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櫻輝祭に向けて日夜着々と準備が行われる桜丘。本稿では一学年のとあるクラスの企画の様子をお届けします。

　ご紹介するのは1年10組。このクラスで進行している企画は二つあります。一つ目はディズニーの世界観再現！「シンデレラ」や「ラプンツェル」、「リトル・マーメイド」に「ファインディング・ニモ」など、ディズニーの様々な作品をモチーフにフォトスポットを制作します。

　すでにやることが盛りだくさんの1年10組ですが、もう一つ重要なプロジェクトがあります。それは……なんとミュージックビデオ作り！映像はもちろんのこと、作曲・作詞から生徒たち自身で手掛けます。制作に取り掛かったのは夏休み前。クラスの中からミュージックビデオ担当のメンバーが立候補で決まり、そこから作曲担当と作詞担当に分かれ作業がスタートしました。楽曲のテーマは「平和」です。作曲担当のメンバーがデモ音源を作り、作詞担当のメンバーがクラスの仲間全員から「平和」に関する言葉や文章を募集して曲を形作っていきました。

ミュージックビデオ担当の生徒がデモ音源のボーカルを収録する様子。

歌詞に綴られているのは、毎日学校へ来て、授業を受けて、放課後には部活をして、楽しんだり時に悩んだりしながら過ぎてゆく時間は当たり前のものではないということ。そして、学校の仲間や先生、家族などいつもそばにいてくれる人たちへの感謝と、何気ない日々の大切さを曲へと込めました。この曲をきっかけに「平和」の尊さが世界中の人たちへ広がることが生徒たちの願いです。

　実際に歌うのももちろん生徒自身！ソロで歌うパート、複数人で歌うパート、ハモリパート、クラス全員で歌うパートに分かれレコーディングしていきます。ミュージックビデオは、生徒たちが授業を受ける様子や談笑する姿、レコーディング時の映像などを音楽に合わせて編集し制作しました。1からものづくりをすることの大変さを学びながら、着々と作業は続いていき、先週やっとミュージックビデオが完成しました。こだわるからこそ、完成した音源を聞いた時の達成感もひとしおです。

音楽室でのレコーディングの様子。ハモリパートを収録しています。

　そして、実はこの企画の裏には、桜丘の卒業生である河合俊吾さんの献身的なサポートがありました。河合さんなくしてミュージックビデオの完成はあり得ませんでした。この場をもって、改めて感謝申し上げます。

完成したミュージックビデオは学内のオーディションを通過し、櫻輝祭のオープニングで全校生徒に観てもらうことが決定しました。まずは同じ桜丘の生徒から、1年10組の生徒たちが歌う平和の輪が広がっていくことを願います。

　

（文責：ワドー）