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2025.08.23

お知らせ 平和部

戦後80年平和企画『18・LINE』08 ≪経過報告:広島番外編≫

■広島番外編:「ヒロシマでの再会」

 2022年、当時はコロナ禍で様々な学校行事が変更・延期になりました。本校の修学旅行も大きな影響を受け、2022年普音科3年生は広島方面への修学旅行が決定しました。その際、事前学習として平和講演を実施。平和学習講師として地元の広島のみならず全国で活動をされている被爆者援護会の石原智子(ちえこ)様に依頼し、豊橋で講演会を実施しました。講演会当日は、生徒たちに、生きていることの素晴らしさ、命の尊さを訴えかけてくれました。胎内被爆者としての自身の経験なども話してくださり、生徒たちだけでなく学年教師たちも心が揺さぶられ、感動していたと当時の学年主任の佐藤先生が語っていました。その後迎えた修学旅行当日、本校の生徒たちが広島平和記念資料館を見学した際、資料館の入り口で生徒全員が入館するのを出迎えてくださったそうです。そして、「広島におみえになる時にはいつでもご連絡くださいね」と。

 このような出会いから電話や手紙での交流が続いていましたが、佐藤先生には心残りが…。「もう一度、石原さんに会ってお礼を伝えたい」。そして、「今回の企画で広島を訪れた際に絶対に会ってほしい人がいる」と佐藤先生からお話がありました。

 そして、10日(日)、資料館の前で再び待ち合わせをすることに…。佐藤先生は石原様と再会することができました。桜丘からの訪問団3名は、石原様の案内で資料館を見学させていただきました。石原様のお孫さんでユースピースボランティアの亀岡様も一緒に資料館の案内をしていただきました。定期的に亀岡様は海外から訪れた観光客などに英語で公園内の案内をし、被爆の実相を伝えるボランティアを行っています。先日は、大使館の大使を案内されたそうです。その時の貴重な話を聞くことができました。

 現在高校3年生の亀岡様は1年生からユースピースボランティアを始められました。英語でガイドをするにあたって、何通りもの表現を事前に準備したり、相手の反応からうまく伝わらなかったということを感じることがあったりと大変なこともあったそうです。しかし、この活動に挑戦することを決めて、そして継続したからこそ楽しい思い出がたくさんあるとのことでした。

 最後に石原さんは、次のような言葉でまっすー(増田君)を激励してくださいました。

この後、石原様から資料館の解説をしていただきました

本校の平和学習を紹介している増田君

「すごい活動しているよね。君が大人になったら、ものすごい力になるよ。最後まで絶対にやり遂げなさい。挫折してはだめだよ、思い出にならないから。 あなたが広島のことを知りたかったら連絡しなさい。私が知っていることをすべて教えてあげるから。」

 今回の訪問を受け入れていただき感謝申し上げます。そして、資料館の案内・解説などしていただき、ありがとうございました。この企画のすべてが終わったら、改めて報告させていただきます。

平和委員会顧問 小林 寿来

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