News お知らせ

2025.08.07
お知らせ 平和部
戦後80年平和企画『18・LINE』06 ≪経過報告:鹿児島→大分まで≫
経過報告02…各地にある「平和の火」
1.鹿児島鹿児島市「宗教法人:直指庵」
8月3日(日)晴天:鹿児島県鹿児島市にある「宗教法人:直指庵」様を訪問しました。八女市より分火された「平和の火」は、住宅地から少し離れたところにあるお寺に灯されていました。境内にある慈母観音様の前に建立された「永平の灯火」は、永遠の平和を訴えています。代表の方からは建立の経緯を伺った後、現代の社会情勢に対する不安や今後の平和活動について意見交換をしました。訪問の最後には、私たちが訴えている「ホシノ=サクラガオカ宣言」に賛同署名をいただきました。様々な活動を国内だけでなく、世界(地球)規模で行っている「直指庵」様の活動に刺激を受けました。訪問の受け入れ、誠にありがとうございました。
2.鹿児島県南さつま市「社会福祉施設:野の花会」
8月3日(日)晴天:鹿児島県南さつま市にある「社会福祉法人:野の花会」様を訪問しました。広大な敷地の中には、初代理事長の吉井様(洋画家)の想いが詰め込まれていました。介護老人福祉施設や美術館が建設された4000坪のこの地を「福祉と文化と平和のあるエリア」として位置づけて整備されています。その敷地の中に、「平和の火」を灯す塔が建立されていました。担当者の方からは、初代理事長のお話や入所者の方のお話を伺いました。施設のある丘の上から、光を放ち、燃え続けることで戦争の悲惨さと不条理を静かに語り継いでいくという思いが込められているとのことでした。時々、この「平和の火」の下にお年寄りたちが集まり、安らぎのエリアとなっているようです。福祉=文化=平和、どれもかけてはいけない大切なものであるということを再認識しました。訪問の受け入れ、誠にありがとうございました。
3.福岡県嘉麻市「嘉麻市碓井平和祈念館」
8月5日(火)晴天:福岡県嘉麻市にある「嘉麻市碓井平和祈念館」様を訪問しました。平和祈念館には、全国から収集された戦時中の資料が常設展示されています。1996年、碓井図書館との複合施設として平和と人権をテーマに開館。この施設の正面入り口には、分火された「平和の火」を灯した塔が建立されています。代表の方に「平和の火」の分火の経緯を伺ったところ、開館に合わせて地元碓井の小学生たちが、星野村の「平和の火」をリレー形式で運んだというエピソードを教えていただきました。ちょうど私たちが訪問の際、地元の小学生が平和学習に取り組んでいるところでした。平和祈念館は地域と密接な関係がある場所という印象を受けました。今後も若い世代の学びの場になることを期待しています。訪問の受け入れ、そして賛同署名にご協力いただき、誠にありがとうございました。
4.福岡県八女市
8月6日(水):福岡県八女市星野にある「星のふるさと公園」で行われる八女市平和祈念式典に参加しました。あいにくの空模様で心配していましたが、徐々に天候も回復し、式典を無事に挙行することができました。今年の式典には約250名の参加者が集まりました。式の最後には地元星野中学の生徒たちが、「平和の火」をテーマにした「この灯を永遠に」を合唱してくれました。この暑さの中、汗を流しながら歌い、平和の尊さを一生懸命訴えるその姿に心打たれました。
式典終了後、参加者の皆さんに声をかけ、持参した横断幕に平和メッセージを書いていただきました。簑原八女市長も快く引き受けてくださいました。ご協力いただいた皆さんに感謝申し上げます。※企画に対するインタビューは、RKBラジオで生中継・生放送されました
■ちょっといいですか…、
「私は、八女市の隣の市に住んでいます。この星野にある「平和の火」を知りませんでした。昔々、桜丘高校に行った時に星野の火の存在を初めて知りました。そのあとから、この式典には参加するようにしています。」式典後、年配の方が私たちに声をかけてくださいました。桜丘に「平和の火」が分火されて36年。八女市星野から遠く離れた地で、「平和の火」の分火団体としての役割を果たしていることを実感しました。
5.大分県中津市「中津市:八面山平和公園」
8月7日(木)曇天:大分県中津市にある「八面山平和公園」を訪問しました。市の職員の方、平和公園ガイドの皆さんに案内していただきました。平和公園建設の経緯や「平和の火」にまつわるエピソードを説明していただきました。地元出身の楠木氏は、第2次世界大戦中の自身の経験、仲間の死、そして八面山に散った兵士たちへの慰霊と平和への願いから、この平和公園の建設を思い立ったそうです。その想いは、さらに広がり、「恒久平和の火」として大きな自然石の灯篭に「平和の火」が灯されています。きっかけは、八面山平和公園平和祭で行われていた聖火リレーでした。数年続けてきた成果が評価され、正式な分火につながったそうです。地域の方、公園建設者の平和への願いが共感を呼んだのだと思います。この公園は、「平和とは何か」を改めて考えさせてくれる場所です。併設されている平和公園記念館では、この地で起きた出来事を学ぶことができます。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。訪問の受け入れ、ありがとうございました。
6.番外編~資料館編~
この18・LINEは、「訪問」、「発信」する以外に「学び」という部分をテーマのひとつとして掲げています。今回、分火団体の訪問以外に、各平和資料館を見学しています。見学後は、各館長あてに平和メッセージを依頼しています。この間、長崎原爆資料館、知覧特攻平和館、筑前町立大刀洗平和記念館を見学しました。実際にどのぐらい集まるのかはわかりませんが、メッセージが届き次第、報告させていただきます。同様に、各資料館の感想もお伝えしたいと思います。準備でき次第、記事を順次掲載します。しばらくお待ちください。
平和委員会顧問 小林 寿来