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2023.02.17

中高一貫(高等部)

次世代育成のための金融教育

 近年、学校教育で金融に関する授業が増えてきています。社会を生き抜く力を養成するため、高等部1-Aの冬休み探究授業では、「株の力」というプログラムを実施しました。講師は私たち桜丘の教師ではなく、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の現役社員です。
 最初は多くの生徒が「株って何?ギャンブルみたいなもの?」といった認識でした。しかし、講師の話を聞いて徐々に考え方が変わったようです。起業家のアイデア実現や社会をよりよくする活動には、お金が必要です。そのお金を集める仕組みとして最適なのが「株」であり、世の中に無くてはならないものだということを学びました。
 この「株の魅力」を多くの人に伝えるため、生徒たちは新聞広告をパワーポイントで作成しました。作成時間が少ない中、高等部のカリキュラムで培ったスライド作成技術を活かして、時間内に完成させることができました。発表では、丁寧な解説を付けたスライドや、野菜のカブとの言葉遊びなど、様々な工夫が見られました。普段の授業では経験できないことばかりで、生徒にとっては貴重な時間となったはずです。
 そして、優秀賞に選ばれたチームは1月6日に、他の学校も参加する本社プレゼンテーションにオンラインで参加しました。そのときの新聞広告を下記に掲載します。ロボットは、自分からは動き出せないものの象徴として、挑戦できずにいる起業家を表しています。そのロボットと「生まれ変わるなら今だ」というキャッチコピーのギャップが注目ポイントです。つまり、自分からは動き出せない起業家でも、株の力があれば生まれ変われる、ということを新聞広告で発信しています。そしてこの広告で、起業家が持っている“不安”を、よりよい未来を創る“自信”に変えたいという思いが込められています。参加した他の学校からは「挑戦できない起業家をロボットに例えたアイデアが画期的だと思った」などの高評価も得ることができました。
(文責:高等部 林)
    
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