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2023.12.25

普通科

芸術発表祭~歌と美術を楽しんで~

 12月19日火曜日、アイプラザ豊橋にて全科一学年合同の芸術発表祭が行われました。
芸術発表祭とは、年に一度開かれる桜丘の歌と美術の祭典です。一学年の美術選択クラスは造形物を展示し、音楽選択クラスは合唱を披露します。開催の数週間前から合唱の練習や芸術作品の制作を行ってきただけでなく、芸術発表祭実行委員によってカウントダウンカレンダーや通信なども発行され、今日に向けて着々と準備が進められてきました。
芸術発表祭の前半は美術選択クラスによる造形物の展覧会からスタートします。ガイドを務めるのはツアーコンダクター係の生徒たち。
旗を持っているのがツアーコンダクターです。展示会のガイドをしてくれています。
こちら画像は個人制作の「篆刻(てんこく)」と呼ばれる作品です。篆刻とは中国を起源としたはんこのこと。比較的やわらかい石を用いて、紙やすりや彫刻刀などで削り形を作っていくそうです。拳の形の篆刻もあれば、動物の形をしたものもあり、中にはトイレの便器の形をした篆刻も!桜丘生の個性や自由な発想力が光る展示となりました。
そして、美術選択クラスが制作したもう一つの造形物はなんとステンドグラス!正式にはプッシュステンドと呼ばれる作品で、色の付いている転写シートを土台となる接着面に押し付けて色を乗せ、ステンドグラスのようにしていくそうです。裏面にアルミホイルを貼り付けることで、ステンドグラスのような光沢を生み出しています。この作品はクラス全員で制作されており、一人一人がパーツを分担し最後に繋ぎ合わせて一枚の大きなステンドグラスが完成します。
美術選択クラスが制作したプッシュステンドのうち、どのクラスの作品が最も優れているか、音楽選択クラスの生徒による投票が行われました。見事最優秀賞を獲得したのは普通科の1年11組!下に見えますのが、最も多くの生徒の心を掴んだ最優秀作品です。
繊細な歌舞伎絵が見事にステンドグラスとして再現されています。眺めているだけで難易度の高さが伺えますね。美術クラスの実力と意地を感じる作品でした。
そして、後半からはついに合唱の発表が始まります!
この日の為に普段の音楽の授業だけでなく、朝礼や終礼後の限られた時間を使い少しでも良い合唱を作ろうと努力を重ねてきた生徒たち。その甲斐あってか、審査員の先生たちも「今年はレベルが高かった!」と唸るほど美しい合唱ばかりでした。女子の伸びの良いソプラノの高音から、アルトの生み出す美しいハーモニー、そしてお腹の底からしっかりと発声するテノールまで、一つ一つのパートが自分たちの役割を全うし、美しい合唱の数々がホールに響き渡りました。
どのクラスも完成度が高く中々の激戦となりましたが、最優秀賞を獲得したのは普通科の1年1組!全てのパートにしっかりと声量があり、歌詞や自分たちの想いを客席へと伝えようという意思が伝わってくる合唱でした。
生徒たちの合唱が終わると、今年はなんと教員たちによるサプライズステージが催されました。披露されたのは森山良子さんの「さとうきび畑」です。先生たちの歌声に、生徒も大喜び!音楽や芸術の楽しさを実感した1日となりました。
最後に、今回の芸術発表祭の成功は、裏で一生懸命に働いてくれた実行委員の生徒たちの存在なくしてはあり得ませんでした。合唱の発表の進行を務めた司会係から、写真撮影担当のカメラマン係、美術展のガイドを担当したツアーコンダクター係、最後まで残って仕事をしてくれた掃除係、カウントダウンカレンダーを制作した盛り上げ係など、たくさんな優秀な裏方が自主的に動いてくれたおかげで素敵な芸術発表祭となりました。今日の芸術発表祭を支えてくれた生徒たちの立派な姿は、きっと他の仲間へも少なからず影響を及ぼすことでしょう。良い影響が連鎖していき、自主的に動くことの大切さがさらに伝わっていくことを願います。
芸術発表祭に参加できるのは、授業で芸術を履修している一学年のみ。生徒たちの中で、今日の芸術発表祭が高校一年生の時の素敵な思い出として、象徴的に輝いてくれるといいですね。
 
(文責:ワドー)
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