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2024.04.08

お知らせ

新入生639名

4月5日(金)に入学式が行われました。
今年は639名が桜丘高等学校に入学してくれました。ようこそ桜丘へ。

今回は式中の校長式辞、新入生誓いの言葉、在校生歓迎の言葉を紹介させていただきます。

校長式辞
新入生の皆さん、入学、おめでとうございます!
桜丘を選んでくれたことをとても嬉しく思います。今、この体育館に新しい仲間となる639名が、それぞれの思いや目標を持って、そして、少し緊張して座っていますね。ここから見える皆さんの表情は、新たなスタートにふさわしく凛として見えます。
 慣れ親しんだ中学校を卒業し、幼なじみとも別々の高校へ進んだり、あるいは共に桜丘へ来ることになったり、3月は別れと出会いが入り交って、気持ちがざわざわしましたね。でも4月になると不思議と気持ちが切り替わり、新しい高校生活が楽しみになります。
人間というのは、成長しよう、成長しようとする本能を生まれながらに持っていると言われています。泣くことでしか表現できない赤ちゃんはまだ目が見えていない中でも、母乳やミルクを無意識に探します。成長しよう、つまり生きようとしているからです。やがてハイハイができるようになると、次はテーブルなどを上手に使って立とうとします。そして立つことができたら、今度は足を動かし前に進もうとします。たったこれだけのこと・・・と思いますか?私はすごいことだと感動します。神秘的にさえ感じます。そのような神秘的な感動を重ねて、皆さんは15年間しっかり成長してきましたね。
 さぁ、ここからはこの桜丘で、身体の成長だけではなく、心の成長もしてほしいと願います。まずは桜丘が求める人間像をしっかり理解してください。一日も早く「桜丘生」として胸を張れるように、努力をしてください。一年生は忙しいですよ。しっかりついてきてください。
 さてその、桜丘が求める人間像とは・・・。ここでは大きく、ふたつお伝えします。ひとつ目は、困っている人を助けること、人の役に立つことは当たり前という価値観を持とうということです。桜丘は一年を通して日常の中で、外部の方から多くのメールをいただきます。この春休みにもこんなメールをいただきました。
「近くに住む者ですが、先日公園で我が子を遊ばせていました。上の子は遊具で遊びたがっていたのですが、下の子を抱っこしていたので、私自身がうまくフォローしてあげられませんでした。そんな私の状況を察してくれたのか、桜丘の女子生徒さんがふたり、声をかけてきてくれました。そして下の子を抱っこしてあやしてくださり、私は上の子と遊ぶことができました。本当に助かり、そしてこんな素敵な高校生がいるんだと嬉しくなったので、思わずメールをしてしまいました。」
春休み中のことなので、このことは来週8日の始業式に全校生徒に伝え、その女子生徒が誰なのかわかれば、私自身心からその生徒たちに感謝をし、許可を得て全校生徒に知らせたいなと思います。そのような行動は波及します。つまり、少しの勇気を出して、自分も困っている人を助けようという気持ちが広がるということです。
他にも、立ち寄ったスーパーで、お財布を失くして動揺していた方に声をかけ、一緒に探しまわり無事に見つけることができた。
通学中の電車内で貧血を起こした他校生に席を譲り、駅に着くまで介抱してあげた。
コンビニでのアルバイト中に高齢者の方のあわてぶりを不審に思い、店長から教わっていた詐欺を疑い、思い切って声をかけ詐欺被害を食い止めることができた。
生徒たちはこのような行動を当たり前と思っているので、わざわざ話してくれることはありません。ですが、桜丘生に助けられた方は、感謝を学校に伝えてくださる方が多いです。明るいニュースばかりではない世の中で、高校生のこれらの行動はきらりと光り、日本の希望に感じるからではないでしょうか。
高校生は社会を元気にする力を持っています。皆さんもそんな場面に出くわして、無理をせず手を差し伸べることができる状況なら、是非、助けてあげてください。

 桜丘が求める人間像二つ目は、「FACE TO FACE」、向き合って顔を見てしっかり話せる人になろうということです。
先生と生徒、友だち同士、先輩と後輩、そして先生同士、いかなる関係においてもそうですが、SNSの発達により、コミュニケーションをラインなどで簡単に済ませてしまえる時代です。確かに便利なツールではありますが、言いたかったことが相手に伝わり切らずトラブルになったり、名乗らずに送信できるツールもあるため、人を誹謗中傷し、傷付ける凶器にもなったりします。
桜丘では朝礼時にスマホを預かり、教室の貴重品庫に保管し、終礼時に返却する取り組みをしています。つまり、桜丘生はスマホのない学校生活を送っています。休み時間になれば自然に友だちと話しがはずみ、笑い合います。こんな時代だからこそ、あえてしっかり向き合うコミュニケーションを大切にするのが桜丘流です。ただ、学校は集団生活です。その集団生活が得意ではない子もたくさんいますね。無理をせず自分のペースでいいのです。新しい友だちと向き合ってみてください。
 保護者の皆様、本日はおめでとうございます。高校生になった我が子はいかがですか?真新しい青紺のブレザーが、とても似合って、少し大人びて見えますね。高校時代は最も多感な時期です。そして、冒頭お伝えしたように、子どもたちは成長しようとする本能から、自立への欲求を最も高めるのが高校時代です。つまり、親離れの第一歩ですね。ここまで一生懸命に愛情いっぱいに子育てをしてこられたと思います。ですが、ここからの子育ては、親が子どもにしてやりたいことを優先するのではなく、子どもの欲求をできるだけ理解し、それに応じたり支えたりする子育てに少しずつ変えていただきたいと思います。親子であっても距離感を大切にし、その存在や気持ちを尊重してあげてください。目を離さない子育てではなく、目は離しても心はまだまだ離さない子育てを心掛けていきたいですね。
桜丘は保護者の皆様としっかり連携し、子どもたちを育てていくスタイルです。約1700名の生徒を、約170名の教員で育てていきます。担任だけではなく、担任以外でもどんどん生徒に関わっていきます。子供たちにとって「この先生、話しやすいな」と思う先生が一人でも多くいるといいなと願います。様々述べましたが、どうかご理解をいただき、保護者の皆様も桜丘を好きになってください。

 最後になります。
30年前のある青春ドラマの冒頭のセリフです。
「高校生って何だろう。大学生になるためのステップ?社会人になる前の準備期間?大人ほど賢くないけど、子どもほど無邪気でもない 中途半端な季節みんなニコニコしているけど本当は不安なはずだ高校時代ってこんなものかしら将来、高校時代を懐かしむことができるだろうか」

数行のセリフの中に、高校生の繊細で壊れそうな気持が見事に表現されています。そして、それは、いつの時代も変わりません。今、期待より不安な気持ちが強い子もいますね。大丈夫です。あなただけではないです。そして、先に言っておきますが、将来、高校時代を懐かしむ日が必ず来ます。さぁ、自分が主人公の高校生活のスタートです。桜丘の合言葉は「楽しくなければ学校じゃない」思いっきり楽しみましょう!

 

新入生誓いの言葉 𠮷浪緋萌里さん
心地よい春の風に背中を押され、今日私たち639名はそれぞれの想いを胸に桜丘高校に入学いたしました。本日は私たちのために入学式を開いていただき誠にありがとうございます。

私にとっては、中学三年生が1番悩んだ時期であり、1番充実していた時期でもありました。私は高校の進路選択で何度も何度も悩みました。自分のやりたいこともぼんやりしていたため、目標からの逆算もできず、私が苦手とする自分と真剣に向き合うことを要求される日々。間違いなく生きてきた十五年間で1番苦しかった時期でした。それでも私が1番充実していた時期だと思えたのは最高の仲間や先生方と過ごせる尊さに気がついたからです。そのことに気がついた中学校最後の1年間は特に1日1日を大切に過ごしていました。1番悩んでいたはずなのになぜか1番楽しかった。私は高校生活もそんなふうに思えるように過ごしていきたいです。

高校はゴールではなくあくまで通過点にすぎない、よくこの言葉を聞きます。たしかにゴールは高校ではありません。私たちはもっと先へ進んでいかなければなりません。ですが、ただの通過点として過ごしてしまうのはもったいないと思いませんか?1歩1歩を大切に、高校生活という道を進んでいけばきっと充実した三年間が送れる。そう信じて高校では桜丘に来たからこそできる経験を積みます。勉強の成長だけでなく人としても成長できるように過ごします。やらない後悔よりやる後悔。色々なことに挑戦して、人生で一番悩んで出した決断を正解にできるように、そして周りの人にも思ってもらえるように努めていきます。

 今日一緒に入学した639名の同級生、先生方、先輩方と過ごせる日々を大切に、そしてここに入学させてくれた両親への感謝の気持ちを忘れずに桜丘生としての誇りを胸に三年間過ごしていくことを誓います。


在校生歓迎の言葉  生徒会 会長  岡島 花蓮
新入生のみなさん、ようこそ桜丘へ! ようやく桜の花も満開を迎え、春がみなさんを温かく迎えてくれているようです。改めまして、ご入学おめでとうございます。きょうは、桜丘が大好きで仕方ない私が、桜丘の魅力についてお話したいと思います。

桜丘は「みんなが主役」の学校です。桜丘には、年間を通して多くの行事があることは皆さん知っていますよね。 自分のやりたいことを見つけ、目標に向かって仲間とともに頑張ることができ、「やってみたい」が実現できる。 これは桜丘だからこそできることなんです。 途中、大きな壁にぶつかることもあるかと思います。 しかし、そこで失敗を恐れてはいけません。 それを仲間と乗り越えた時、そこで得た自信が夢につながるのです。 
みなさんの「やりたい」が溢れているからこそあふれる笑顔。 これが、桜丘が楽しい学校と言われている秘訣なんです。
もちろん、不安なこともあると思います。 安心してください。 桜丘は愛にあふれた仲間や先生ばかりです。 つまずいた時には必ず手を差し伸べてくれます。 私たちは桜丘愛に支えられて日々過ごしているんです。 
今紹介したのは桜丘の魅力のほんの1部です。 ここで過ごしていれば、もっともっとたくさんの魅力に触れることができます。
皆さんも今日から桜丘生です。 困ったときは、遠慮せずに私たちを頼ってください。
1度きりしかない高校生活、全力で楽しみましょう。主役は皆さんです。

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