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弁論大会

英数科
7月13日(火) に弁論大会が行われました。英数科からは2名の生徒が素晴らしい弁論を披露してくれました。今回はその内容を簡潔にまとめました。

「外国籍で生きること」
 一人目は、在日韓国人である自身が日本で暮らす中での葛藤と多様性への展望を述べました。
日本で生まれ育ちながら日本国籍を持たないため、日本人であることと韓国人であること、自身がどちらに属するのか、その間で揺れる思いがあるそうです。それは歴史的な文脈が深く関わっているため簡単に答えを出すことができる問題ではありません。
 近年、LGBTQなどのセクシャルマイノリティをカミングアウトするという形で少しずつ多様さを受け入れる風潮ができています。この他にも外国籍で生活している人など様々な人々がマイノリティとして当てはまります。しかし本来は見た目やルーツに関わらず受け入れられる社会であって初めて多様性があると言えます。そういう社会にしていくためにできることをしていきたいです。

「夢」
医者になりたい。
 二人目は自分の「夢」についてこう声高々に宣言した。彼の小さい頃からの漠然とした思いがはっきりと形になったのは昨年の臨時休校中のことだった。未曾有のパンデミックは今も世界中に暗い影を落としている。私たちはこの魔物とともに生きていかなければならない。このような現状に立ち向かい、苦しむ人たちのために働く医療従事者に強い憧れを感じるようになった。 
 「夢」を持つことは素晴らしいことだと思う。自分の到達点をしっかりと見定めることで、自然と前向きになり、頑張ろうという気持ちになれる。さらに大事なことは「夢」を人に伝えることだ。ある先生の言葉で納得した言葉がある。「夢は人に話して笑われるところから始まる」「夢は笑われるくらいがちょうどいい」勇気が湧いてくるのではないだろうか。夢を人に話すことは恥ずかしいと思う人はこの言葉を思い出してほしい。

普段はなかなか言えない内面の苦悩や「夢」という題材を通して、それぞれの想いが弁論を聴く多くの生徒にもたくさん伝わったと思います。
(文責:福冨)