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「10年間」の想いをともに ~ラジオドラマ「桜丘東日本復興支援物語」~

高等学校

2021年。今年で10年目を迎える桜丘復興支援活動。
現生徒会のメンバーが、桜丘の10年間の復興支援活動の歴史を全生徒ならびに全教職員とともに振り返ることを目的として企画したのが「桜丘東日本復興支援物語」と題したラジオドラマです。蜜を避けるため、集会が行えない現在、「みんなに伝える、ともに考える」方法として、全校放送を用いたラジオドラマを作りました。
 復興支援活動を行ってきた10年間にひとつの区切りをつけ、次のステージへ進んでいくために創意工夫を凝らしたその物語は、「10年」という長い年月に確かな重みと凄みを持たせる歴史そのものでした。企画・立案・脚本・演出のすべてを生徒会のメンバーで手掛けたこの物語は、
 
「この10年間で築き上げてきたもの」
「この10年間で繋いできたもの」
「この10年間で学び、感じ得たもの」

を我々の胸に深く突きつけてきます。また、“忘れてはならないこと”の存在や、“これからも守り続けていきたい絆”が確かにあることを教えてくれます。
 すべてをお伝えすることはできませんが、その一部を抜粋します。

「2011年3月11日。大きな地震と黒い津波が、東北地方を襲った。22,000もの死者を発生させた大きな災害となった。この地震の発生から1週間後、桜丘では募金活動が行われました。」
「この募金が、今にも続く毎月11日に行われている豊橋駅前の募金活動の先駆けであった。」
「さいたまスーパーアリーナには多くの避難者の方が身を寄せていた。その数約2000人。最低限のものを持ち、逃げ出した人々には何もかも足りない現状があった。3月23日。桜丘は初めて現地へ赴く復興支援活動を行った。」

3月23日の活動を皮切りに、桜丘の復興支援活動は全校のみならず、豊橋市民にも波及していきました。その後、櫻輝祭のクラス企画で「気仙沼大島と豊橋をつなぎたい!」という声から始まったサンマ祭り(焼きサンマ企画)が行われ、翌年の櫻輝祭からは、「BIG企画」「バックパネル企画」、そして「復興支援企画」と、櫻輝祭三大企画の一角を担うようになりました。桜丘の復興支援活動がここまで大きな規模になったのは、初めの一歩を踏み出した当時の生徒と教職員の努力と、ご支援ご協力いただいた方々がいてくださったからです。

2021年3月13日(土)。10年間の復興支援活動にご支援ご協力いただいたすべての方々に「感謝」と「笑顔」を届けるために、「桜丘絆まつり」を子ども未来館「ここにこ」にて開催いたします。ぜひ、10年間の想いを、同じ場所で、ともに感じましょう。皆様のお越しをお待ちしております。