見出し

ニュース

想いを言の葉に

普通科
 期末テストを終え、肌寒さに2学期の終わりを感じる12月もあと半月となりました。2011年に起きた東日本大震災から9年と9ヶ月を迎えた今月、記憶が鮮明でない幼い頃に起きた震災を改めて全校生徒に知ってもらおうと、生徒会が先頭に立ち作成したラジオドラマの第1章が放送されました。
 また普通科1学年では学年集会を震災集会とし、当時の震災の実際を学び、桜丘学園が今日まで取り組んできた復興支援活動の歴史をふりかえりました。両手では数え切れないほど何度も東北へと支援の足を運んだ先生や1995年に起きた阪神淡路大震災を直に経験し恐怖した先生、当時中学生だった先生のお話を聞きました。
 関心のない話題や、自分が実際に体験していない話題に集中して考えることは簡単なことではありませんが、多くの生徒が真剣な眼差しで貴重なお話に向き合ってくれました。未来は明るいと感じた日でした。

 12月16日(水)には弁論大会を実施しました。有志で集まった3人の弁士が各々のテーマのもと力強い言葉で思いや想いを語りました。500人を超える生徒の面前で堂々と言葉を紡ぐ彼らはとても生き生きとしていました。発表が終わり、割れんばかりの拍手が弁士に贈られると生徒たちはそれぞれの弁論テーマについて、意見を交換していました。
 十人十色、どんな意見もまず受容されるこの環境は、生徒の創造性や感受性をさらに豊かにしていくために欠かせないものとなりました。それぞれの想いは言の葉に乗り、次の人へと繋がっていくのでしょう。今日あなたは何を見て、何を思いましたか。

※写真は弁論大会 テーマ『感謝』